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こんにちは、亀田です。
今日はClaudeのプロジェクト機能について、私が実際に活用して便利だと感じているポイントをシェアします。
すでにプロジェクト機能をフル活用している方は読み飛ばしていただいて構いませんが、「プロジェクト機能って何?」「Claudeは使っているけど、プロジェクトは触ったことない」という方には、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
仕事でAIを活用する際、この機能を使うかどうかで結果が劇的に変わります。
プロジェクト機能とは何か
まず前提として、Claudeのプロジェクト機能に類似したものは他のAIサービスにも存在します:
Google Gemini: プロジェクト機能
ChatGPT: プロジェクト機能(以前はCustom GPTs/MyGPTs)
これらの中で、Claudeが最も作り込みが優れており、技術的な説明も明確で信頼性が高いと感じています。実際に使ってみても、Claudeのプロジェクト機能が最も使いやすいです。
なぜプロジェクト機能が必要なのか
想像してみてください。
「キャンペーンメール1通目を書いてください」
この一文だけで、あなたがイメージしているメールが出力されるでしょうか?
答えは明らかに「No」です。なぜなら、以下のような情報が一切共有されていないからです:
何のためのキャンペーンなのか
商品・サービスの内容や特徴
USP(ユニークセリングプロポジション)
ターゲット顧客はどんな人たちか
ビジネスのミッション・価値観
あなた自身のプロフィール
プロのコピーライターに依頼する場合も、こうした情報を詳しくヒアリングされますよね。AIも同じです。 十分な情報がなければ、的確な成果物を出すことはできません。
ハイコンテキストという概念
こうした「大量の共有情報」のことをコンテキスト(文脈)と呼びます。
ハイコンテキストとは、多くの情報・価値観・文化を共有している状態のこと。仲間うちでは「ちょっとあれやっといて」で通じるのは、ハイコンテキストな関係だからです。
AIとハイコンテキストな関係を作ることで、シンプルな指示だけで驚くほど的確な回答が得られるようになります。
そして、このハイコンテキスト状態を作るのに非常に便利なのがプロジェクト機能なのです。
プロジェクト機能の仕組み
プロジェクト機能には大きく2つの要素があります:
カスタム指示: プロジェクト全体でいつも前提としたい指示
ナレッジ(ドキュメント): 大量の関連情報を登録できる場所
このドキュメントに必要な情報を大量に放り込んでおけば、簡単な命令だけで的確な結果が返ってくるようになります。
実例:キャンペーンメール作成での活用法
私の実際の使い方をお見せします。
オンライン講座を販売する際のキャンペーンメール作成を例にします:
1. ドキュメントの準備
まず、以下のような情報をすべてドキュメントとして登録します:
オンライン講座の全レッスンの文字起こし要約
講座の目次・概要
講座の企画書(強み・弱み・特徴)
自分のプロフィール・経歴
toiee Lab(運営組織)の概要
これらは事前にプログラムで自動生成しているため、コマンド一発で準備できます。
2. プロジェクトの設定
カスタム指示には次のように書いています:
これはキャンペーンメールを作るためのプロジェクトです。ドキュメントにある情報を参照してキャンペーンメールを書いてください。
これだけです。
3. 実際の作業フロー
【第1会話】シナリオ作成
私: 「キャンペーンのシナリオを作ってください。
期間は◯月◯日〜◯月◯日。早期割引を実施します。
質問があれば聞いてください」
Claude: (質問を交えながらシナリオを提案)
【やりとりを経て完成】
私: 「これをプロジェクトのドキュメントに保存したいので、まとめてください」
Claude: (Markdownで出力 → プロジェクトナレッジに保存ボタン)
【第2会話】メール執筆
私: 「キャンペーンメール1通目を書いて」
Claude: (登録されたシナリオと関連ドキュメントを参照して執筆)
この流れを見てわかる通り、命令はシンプルなのに、的確な成果物が得られます。
なぜなら、Claudeがすでに必要な情報をすべて持っているからです。
プロンプトエンジニアリングは不要?
ここで重要なポイントがあります。
プロンプトエンジニアリングは、日常利用ではそれほど重要ではありません。
プロンプトエンジニアリングが必要なのは:
アプリケーション開発でAIを組み込む場合
定型業務でAIの動作を厳密に制御したい場合
こうした場面では、AIの出力を細かくコントロールする必要があります。
しかし、日常的に仕事でAIを使う場合、最も重要なのは「ハイコンテキスト」を作ることです。
ハイコンテキストさえできていれば、本当に簡単な命令で的確に動いてくれます。
ベストプラクティス
Claudeが公式に推奨しているプロジェクト機能のベストプラクティスを紹介します(公式ドキュメント参照):
1. 包括的なコンテンツをアップロード
プロジェクトに必要そうな情報はすべて与えましょう。
Claudeを「全く知らない外部の外注先」だと思って、必要な情報を一通り渡すイメージです。
2. 明確でわかりやすいファイル名
ファイル名は中身を表すような名前をつけることが重要です。
英語でつけるのがおすすめです。
3. 関連コンテンツをグルーピング
2000行の1ファイルより、200行×10ファイルの方が良い
それぞれのファイルが何かを示す目次(index.md)を作る
ファイル間の重複を避ける
補足:容量について
プロジェクトのナレッジにはかなりの量を登録できます。
私がオンラインコースの要約(20〜30ファイル)をすべて登録しても、容量の10%程度しか使用していませんでした。
通常の添付ファイルとの違い
通常のチャットで添付ファイルを使うのは、簡単なタスクには十分です。
しかし、仕事で本格的に使う場合、かなりの情報共有が必要になります。
そういった場合はプロジェクトを使うべきです。
応用テクニック
1. 拡張思考モード(Extended Thinking)の活用
プロジェクトでは、拡張思考モードをオンにすることをおすすめします。
これにより、Claudeは:
ドキュメントを検索
関連情報をさらに探索
何をすべきか考える
回答する
というステップを踏んで、より精度の高い回答を生成します。
2. GitHubでの一元管理(上級者向け)
私はプロジェクトナレッジをGitHubリポジトリで管理しています。
こうすることで:
複数のプロジェクトで同じファイルを再利用できる
プロフィールなどを更新した際、すべてのプロジェクトに反映できる
バックアップが自動的に取られる
バージョン管理ができる
GitHubリポジトリと連携すれば、プロジェクト作成時にフォルダやファイルを選択するだけで読み込めます。更新も「再読み込み」ボタンで最新版に切り替わります。
(注:GitHubの詳細な使い方は、別の機会に解説したいと思います。プログラミングを学びたい方は、私が運営するリベラボ(Liberation Lab)で深く学べます)
まとめ
今回のポイントをまとめます:
AI活用で最も重要なのは「ハイコンテキスト」
プロジェクト機能を使えば、簡単にハイコンテキストを作れる
プロンプトはシンプルでOK
ドキュメントは包括的に、ファイルは整理して登録
拡張思考モードを活用
(上級)GitHubで一元管理すると更に便利
Claudeのプロジェクト機能は、仕事での本格的なAI活用には欠かせないツールです。
ぜひ実際に使ってみて、その威力を体感してください。











