長期フィードバック分析を始めよう。ただし「学ぶことを楽しむ」姿勢で
P.F.ドラッカーが、多くの経営者、知識労働者に強く推奨し、自らも実践し続けたフィードバック分析を一緒に学び実践しませんか?しかも、楽しく
【長期フィードバック分析講座について】P.F.ドラッカーが推奨した知識社会を生きる私たちに必須の自己分析を行う堅実で、実践的な方法を学び、実践するシリーズ
あけまして、おめでとうございます。
今年も、よろしくお願いいたします。
新年が始まって、まず最初にやりたいことは「長期フィードバック分析」を理解し、やってみたい!と思ってもらい、そして、継続する。
つまり、長期フィードバック分析の習慣化です。
これから、何度かに分けて、
長期フィードバック分析とは何か?
なぜ、機能するのか?その仕組みについて
具体的な実践方法、注意点
おすすめのツール
を説明してきます。
基本的な方針
フィードバック分析とは、P.F.ドラッカーが、世界中の経営者、エグゼクティブ、知識労働者に強く推奨し、自らも実践し続けた「自己分析方法」です。
自己の強み、弱み、特性、それらの発動条件(状況)を理解する。さらに、成長することによって新たに生まれた強みや、弱みや、傲慢さなどを見つけ正していくための取り組みです。
現代社会で、成果をあげ、活躍するには、「自分の強み」をはっきりさせ、その強みを伸ばし、卓越させていくことが必要だと、ドラッカーは説き、その方法としてフィードバック分析を推奨しています。
と、ここまで読んで、あなたは、気合が入っていますか?
それは、それで構わないのですが、気合を入れると同時に、リラックスして、「楽しむ姿勢」が大切です。
成果を出すぞ!と力むだけでなく、新しい扉を開くドキドキ、ワクワクの気持ちを持って、このフィードバック分析を一緒に学び、深め、実践していくことが、このKAMEDEMYの方針です。
簡単にいうと「成果を上げるぞ!」とマッチョな気持ちもいいですが、KAMEDEMYでは、もっと「楽しんで」やっていくということです。
もしかしたら、「ふざけているのか?」と言われるぐらい、楽しむことを目指していきます。
EL2ELの原則と、フィードバック分析
EL2ELとは、Enhanced Learning to Enjoy Learning のことです。「学ぶことを楽しむために、学ぶ力を高める」アプローチで、KAMEDEMYの方針です。
成果を上げようとすることは大切ですし、重要です。
一方で、成果を上げることに注意を向けすぎると、そのプロセスが「最適化しすぎ」ます。最適化とは、無駄を排除して、効率を高めることです。
最適化することは、一見正しいように見えますが、状況を改善できず、停滞を生む原因になることがあります。
なぜなら、現代社会で成果を出すには、「イノベーション」が必要です。イノベーションとは、未知の何かを生み出すことや、新しいものを生み出すことです。つまり、不確実性が高いことを実行する必要があります。
不確実性が高い状況下では、「最適化」は往々にして、解決策になりません。むしろ、創造性と呼ばれたり、遊びと呼ばれたり、探究と呼ばれるものが必要です。
これらは、「学ぶこと」と同義です。
つまり、現代社会で成果を上げていくには、「成果を一直線に求める最適化」だけでなく、「学ぶことを楽しむ姿勢」も必要になります。
成果を上げるために無駄を排除し、一直線に、マッチョに取り組むための方法論や、考え方や、ノウハウは、たくさんのビジネス書が語っています。それらを参考にしつつ、KAMEDEMYでは、「学ぶこと自体を楽しみ、もっと楽しめるように、学ぶ力を高める」という視点で、フィードバック分析を紹介し、その実践を説明していきます。
フィードバック分析とは何か?
フィードバック分析とは、P.F.ドラッカーが「経営者の条件」や「プロフェッショナルの条件」などで取り上げている「自己分析手法」です。
何か新しいことを始める時、その期待する結果をメモしておき、一定期間たった後、現実の結果と見比べ、分析することです。その分析対象は、「自分がどういう人間なのか?」です。
具体的には、「強み」「弱み」「得意な仕事の仕方」「苦手な仕事の仕方」「得意な学び方」「苦手な学び方」「理解のスタイル」「すぐに理解できる分野」「全く理解できない分野」「知的傲慢」などです。他にも、いろいろ発見できることがあると思います。
とにかく「自分とは、どういう人間なのか?」を知るためのものがフィードバック分析です。
ところで、「期待する結果」と「実際の結果」を比較するだけでは、「自分がどんな人間か」を理解することはできません。したがって、もう少し、丁寧にフィードバック分析を設計しないと、機能しません。
このシリーズでは、「仕組み」を説明し、そこから「どうフィードバック分析を設計する必要があるか?」を解説していきますので、楽しみにしておいてください。
普通の努力で、卓越した成果を得られるのがフィードバック分析
世の中は、コスパ、タイパが好きです。もちろん、私も好きです。どうせなら、タイパ、コスパが良い方がいいですよね。しかし、タイパも、コスパも慎重に考えないと、長期的に見たら、ものすごくコスパが悪いことがあります。
私は、誰かにパソコン購入で相談されたら、Macを勧めます。ところが、Macは、量販店で売られているパソコンよりも割高です。コスパが悪そうに見えます。しかし、長期的に見たら、あり得ないコスパです。
zoomなどのビデオ会議をするだけで、そのコスパを感じ取れて感動するはずです。ファンは回らないし、パソコンは熱くなりません。画面共有をしても、カクカクしませんし、スムーズです。顔の写りも綺麗です。そして、電源に繋いでおかなくても、電池がかなり持ちます。
また、一度買ったMacは、数年以上、最新のmacOSをインストールでき(しかも無料で)、最新のアプリを使い続けられます。他にも・・・・と挙げていくと、圧倒的なコスパです。
このように、真にコスパ、タイパを求めるなら、視点を上げ「長期的に見る」ことが大切です。そして、目の前の少しの割高を受け入れるべきでしょう。
フィードバック分析は、まさに「Apple製品」のようなものです。
始めた瞬間に、いきなり成果が出たり、自分のことがわかったりしません。ドラッカーは「3年ぐらい続けたら」いろんなことがわかる!と言っています。私の経験からも、やはり「3年ぐらい」は、続ける必要があります。
しかし、もし続けることができたら「普通の努力、凡人の努力で、卓越した結果」を得ることができると、ドラッカーさんは、豪語しています。実際、その通りだと思います。
3年もかかるのは、実はメリット
目に見えて結果が出始めるためには「3年が必要」ということは、逆に言えば、「3年も続けたのなら、もう習慣になっている」ということです。3年続けられたら、おそらく、いや、高い確率で「一生続ける」ことができるはずです。
フィードバック分析が習慣になっている人は、学ぶ力を高め続け、より高度なことにチャレンジができるようになり、ワクワクすることを続けることができるようになります。
私たちの人生の長さを考えれば、「たった3年」です。
しかも、1度の分析や、記入は、1時間もかかりません。もしかしたら、20分ぐらいで終了するかもしれません。また、デジタルが発達した現代では、フィードバック分析を習慣にするのは、驚くほど簡単になりました。
次回から説明しますが、もし今のようにデジタルデバイスや、アプリの発達がない時代なら、フィードバック分析を実践し、習慣にするのは、大変だったと思います。
ということで、私たちは「テクノロジーの恩恵」も受けて、フィードバック分析を実施していけます。
用意するもの
次回から、詳しく解説していきますが、準備して欲しいものが2つあります。
記録する場所
リマインダーとして使えるもの
記録する場所について
フィードバック分析には、「記録」とその記録を使った「振り返り」を行います。そして、分析結果(自己分析)を記録する場所・道具が必要です。
場所や、道具選びで、絶対に守って欲しいことは、「いつも使っている道具」にすることです。フィードバック分析用に、新しい複雑なアプリを用意したりしないでください。すでに使っていて、今後も、ずっと使いそうなものを選んでください。
例えば「紙の日記」をつけている人なら、紙の日記帳でOKです。もし、仕事でWordや、Excelをよく使う人は、Wordファイルや、Excelファイルで構いません。
私の場合は、「Appleのメモアプリ」を使います。その理由は、「普段使っているし、これからもずっと使うだろう」からです。
逆に、最近流行りのNotionを、「今から」使い始めるのは、あまりお勧めできません。Notionを使い続けることが確定している人なら良いですが、今から使い始める場合、もしかしたら、Notionに挫折するかもしれません。そうなると、書き留めておく場所が消えてしまうため、フィードバック分析が失敗します。
とにかく「今まで使っていて、今後も使うもの」を選んでください。多少不便でも、使い慣れているものを選んでください。紙の日記でも、全く問題ありません。紙のノートを使う人は、紙のノートでも良いです。とにかく、使い慣れているものです。
リマインダーについて
リマインダーとは「忘れないように、知らせるもの」のことを指します。例えば、カレンダーアプリは「リマインダー」になり得ます。多くのカレンダーアプリは、予定を書き込んでおけば、その日、その時間になったら通知が届きます。これがリマインダーです。
予定や実施事項を忘れずに通知してくれる機能や仕組みであれば、どのようなものでもリマインダーとして使えます。
私の場合は、Appleのリマインダーという「ToDoアプリ」を使います。これまでも使っていて、これからも使うからです。カレンダーアプリでも良いですが、カレンダーアプリは、あまり見ないので、リマインダーの方が確実です。
もしあなたが「紙のカレンダー」を使っているなら、それでもOKです。紙のカレンダーに、しっかりメモしておいたら、忘れない自信があれば、紙のカレンダーがリマインダーになります。
このリマインダーも「慣れ親しんだもの」を使ってください。もし、慣れ親しんだものがない場合は、「カレンダーアプリ」で通知機能を使うことをお勧めします。
まとめ
フィードバック分析は、現代社会に生きる私たちに「必須の習慣」である
フィードバック分析を、正しく設計することで「詳細な自己分析」が可能になる
自己分析の結果を活かすことで、凡人の努力で、卓越した成果を出すことが可能になる
しかし、期待を高くし過ぎて、気合を入れるのは逆効果
学ぶこと、試すこと、新しいことを始めるワクワクを大切にすることが大事
マッチョなものは他の場所や、ビジネス書、ノウハウ書に任せる
KAMEDEMYでは、知的な探求や興味関心を伸ばし、学ぶこと自体を楽しむ
その上で、フィードバック分析を習慣化していく
次回から始めていきます!
それでは、次回をお楽しみに!
あなたなりの「気づき、学び、発見」を、是非、コメントでお寄せください!