最近、AI界隈で話題の「Perplexity(パープレキシティ)」というアプリを使って、その凄さに驚いています。
いやはや、すごい時代になった・・・。
今回は、「Perplexity(調査を手伝ってくれるAI)」を紹介しながら、改めて「学ぶ力を高めていくこと」の大切さについて、一緒に考えたいと思います。
Perplexity って何?
まず、読み方から紹介します。Perplexity は、「パープレキシティ」と読みます。しかし、日本人にとっては読みづらいので、「パープレ」という愛称で呼ぶそうです。
ということで、この記事を読んでいる、あなたは「Perplexity = パープレ」と読んでください。ちょっと時代の先端にいる人みたいに見えること、間違いなしです。
このパープレ(Perplexity)の意味を調べてみると、以下のようになります。
perplexity : (1) 当惑、困惑、混乱 (2) 困らせるもの、困らせる事態、面倒な物事
つまり「面倒、困りごと」みたいな意味です。
実は、このパープレは「インターネットで情報検索をして、様々な記事をまとめる手伝いをするAIアプリ」です。
要するに、面倒で、厄介な
検索キーワードを考えて
複数のサイトをチェックして
それぞれのサイトの内容を理解し
妥当な見解、意見を抽出し
レポートにまとめる
という仕事を、ゴソっと代行してくれるものです。
パープレ(Perplexity)を使う様子
パープレは、以下のような画面になっています。
真ん中に「何か質問してください」という検索窓(プロンプト)を入れるところがあります。ここに、質問を入れると、AIが自動で
検索キーワードを考える
検索キーワードで検索する
複数のサイトをチェックする
内容をまとめて、出力してくれる
という動作をしてくれます。
実際に使うと、びっくりしますが「調べる時間が、圧倒的に早く」なります。
例えば、以下のように「Framer(Webサイト作成)について、その強みと、事例を教えてください。他のツールとの違いも」と入れます。
すると、3つのキーワードを自動で考えて、検索をかけます(赤い枠)。そして、6つのサイトに目星をつけ、その内容を読み込みます。
今回の依頼は「事例」と「他のツールとの比較」も含まれています。同様に
検索キーワードを考える
検索キーワードで検索する
複数のサイトの内容をチェックする
ということを行います。
そして、最後に、情報をまとめ上げて、出力をしてくれます。
さらに面白いことに、もっと知識を深掘りしていくための「提案」まで行ってくれます。ここから、クリックすると、また同様に
検索キーワードを考える
検索する
サイトを読み込む
まとめる
をやってくれます。もちろん、自分で、プロンプトを工夫して、調査の方向性を調整することもできます。
単なる検索ではなく「調査を依頼できる」ところがポイント
Perplexity(パープレ)は、Googleなどの検索エンジンと同列に考えない方が良いと思います。
「情報検索、理解、まとめ」を支援してくれるツールですし、AIなので「指示を工夫したら、行動が変わり」ます。
例えば、以下の通りです。
検索(プロンプト)には、
“Substack を成功させるために、何をすれば良いですか?ステップを教えてください。なお、 substack.com 公式の情報を、なるべく参照して答えてください。必要に応じて、他のサイトの情報も提示してください。”
と入れました。
すると、 substack.com のサイト検索を行い情報を集めています。つまり、公式サイトの情報を集めるように動作しています。
検索は「プロンプト」なので、指示が可能です。うまく指示をしてあげることで、自分が望む情報を一気に手繰り寄せやすくなります。
プロンプトなので、「英語で調べて、日本語で回答してください」と指示すれば、英語で書かれた文章を検索し、まとめて、それを日本語に翻訳して回答してくれます。
日本では馴染みのないアプリや、Webサービス、プロダクトについて調査したいときは、とても重宝します。
Perplexity(パープレ)を通じて、「学ぶこと」を考える
私は、Perplexityに触れて、これはすごい!と感じ、積極的に使い始めました。その中で、2つのことを、考えたくなりました。
Perplexity(パープレ)自体を学ぶことについて
調査代行で節約した時間、エネルギーは、何に使うべきか?
Perplexity を「学ぶこと」
Perplexity の使い方を調べても、現状では大した情報は出てきません。これから、少しずつ、記事やYouTubeで解説が出てくるかもしれません。
しかし、一部のマニアックなアプリ(専門家が使うもの)になるかもしれません。
実際、あれほど話題の生成AI(ChatGPTなど)を聞いたことがあるが、使ったことがない人がほとんどです。一度は、触れてみたけど、「???」となって、使っていない人が、ほとんどです。
ChatGPTを、様々な用途に活用している人は、かなり少ないと思います。
この原因は、「学び方、学ぶ力」にあると思います。IT教育の多くは、「操作方法を教えられて、盲目的に操作して、慣れて覚える」というものです。
Wordを学ぶ場合、ここにXXをするボタンがあり、こちらにXXXをするボタンがあります。押すと、こうなります。はい、次はあなたが押してみましょう!的な教え方です。
このような形で、たくさん機能を触っても、ほとんど何も記憶には残っていません。ごちゃごちゃ触っているうちに、「改行」という概念を覚えたり(よく考えたら不自然なことなんですよ!)、装飾ぐらいはできるようになります。
一方で、仕組みを理解していないから、Wordとは違うアプリになったら、使い方がわからなくなったりします。さらに、見出し、箇条書き、スタイル(書式を統一する仕組み)を使えない人たちも、多数います。
このようなIT教育を受けてきた人は、「Perplexity の操作を教えてもらう」ことで使えるようになると、思い込んでいるかもしれません。しかし、操作は、本当に簡単です。直感的です。Googleの検索窓みたいなものです。
それよりも重要なことが、「プロンプト」です。
また、内容を読んで「どこへ深掘りの方向を変えるか?」を考えることが重要だったりします。
Pro版になると、Webページにレポートとして、まとめ直すこともできますが、それらの使い方は、自分で操作して、試して、理解していくことが必要です。この時に役立つのが
「メンタルモデル = 仕組み」
で捉える感覚です。この仕組み、メンタルモデルを、実験しながら「素早く構築できる」ように、日々のパソコン操作、ITデバイスとの関わり方をすることが大切です。
もしかしたら、何を言っているか不明かもしれませんが、そこまで難しいことではありません。私たちの脳は、メンタルモデルを構築するようにできているので、FILMシートを書くようなプロセスを踏めば、誰でも可能です。
まとめると、Perplexityはすごいけど、このアプリ自体を使いこなすためには、「学ぶ力」が必要だということです。これは、ChatGPTなどにも共通します。学ぶ力を高めない限り、せっかくの道具も使えません。
Perplexity の先でも「学ぶ力」が大切になる
パープレで、調査が便利になります。そうなると、価値が出せる場所は、調査ではなく「その先」になります。
一昔前、パソコンを操作できる人がほとんどいませんでした。そんな時、コンピューター係の人員は、大切にされました。お茶菓子を持っていき、機嫌をとって、書類を作ってもらうみたいなシーンを、昔のドラマで見たことがあります。
ところが、今は違います。
パソコンが普及し、アプリが使いやすくなり、「誰でも使える」ものになりました。そうなれば、パソコン係なんて不要です。価値がありません。その先が大切になります。
その先とは、内容を考えることだったりします。
Perplexity によって、調査能力が大幅にアップさせられたら、その次は、その情報を、どう生かすか?その情報を、どう自分のものにするのか?という領域において、さまざまなスキル、知識、情報咀嚼能力を磨く必要があります。
結局は、私たちは、技術が進化すれば、それを身につけ、そして、その先を学ぶことを要求されます。
これって、しんどい・・・と思いますか?
調査担当なら、自分の仕事を奪われることに恐怖を感じるかもしれませんが、「何かを創造したい人」にとっては、ワクワクする現実です。
つまり、私たち人間ができる、AIにはできない「創造」に、もっと時間とエネルギーを使えるようになるということです。
そこには「自分を深く知る」「世界を深く知る」「自分が目指すものを見出す」「ミッションを見出す」という人間的な営みが重要であり、そして、そのために必要なことを、学んでいくことが仕事であり、人生になると思います。
まとめ
(1) Perplexity は、すごい
まずは、試してみるべし!! Softbank、au、docomo のユーザーは、無料でPro版を1年間使えるそうです。調べてみてください。私も、Pro版を無料で1年使う契約をして、遊んでいます。
「Perplexity を触ってみよう!」というウェビナーをしようかと考え中です。是非!と思う方は、いいね!や、コメントをお願いします。
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(2) Perplexity を学ぶには、学ぶ力を高めることが大切
Perplexity は、とてもシンプルです。できることも絞り込まれています。しかし、生成AI系なので、プロンプトの使い方次第では、全然違う結果が得られます。
使いこなすには、ハウツー、操作方法ではなく「もっと深いレベル」で理解することが必要です。使いながら、使い方を発見していくような姿勢が必要です。
このような姿勢を身につけるには、「学ぶ力、そのものを高める」という考え方が必要です。
Webinarを開催するなら、この視点で、Perplexityを紹介したいと思っています。
(3) Perplexity の先へ
調査を代行してもらえたら、その先へ進むことが必要です。そこでは、別のことを学ぶことになります。今までは、良い情報を見つけて、ちょっと整理したらOKだったかもしれません。
それでは足りません。もっと先へ。
具体的には「創造」という世界へ進むことが必要です。創造は、人間本来の場所で、AIに代行してもらう場所ではありません(支援はしてもらうべきです)。学ぶ力を高めていけば、創造の楽しい世界へ飛び込めるはず!
追伸
以下のリンクから、Perplexity に登録すると $10 のクーポンがもらえます。プロ版を使うときに、割引されるそうです(一応、私にも$10が入るらしい)。よかったら、どうぞ!
以上です