ChatGPT3 vs ChatGPT4 文章の校正(添削)能力の比較レポート(PDFダウンロード)
このレポートでは、文章作成支援におけるプロンプトの使い方(良い例、悪い 例)、ChatGPT3、4との比較を掲載します。2023年6月13日現在のChatGPT の性能による結果です。 このレポートを通じて、ChatGPTの可能性や、より良い使い方のヒントが得られ ることを願っています。
toiee Lab 社内で「ChatGPT」の活用が始まりました。その中で、真っ先に取り組んだのが「ライティングに活用すること」です。
社内では、文章を書くのに苦手意識があるスタッフもいます。また、特別な訓練を受けているわけでもないので、伝わらない文章を書いてしまう人もいます。
「言いたいことはあるのに、伝えられない!」
という時に、ChatGPTを使ってみました。これが、意外に役に立ちました。しかも、ChatGPT4を使うと、さらにグレードアップして、驚きました。
その内容を読みやすいように、PDFにまとめました。
レポートで得られるもの
意図が伝わりづらい文章を、ChatGPTを使って文章を添削する方法(プロンプトの使い方)
悪いプロンプト例
良いプロンプト例
実際の結果
ChatGPT3と、ChatGP4の性能の違い
最終的に、「ChatGPT4を契約しても良いかも!」と思える内容です。
レポート内容
※PDFと同様のものです。
添削のプロンプト
作業を以下のように、2ステップに分けます。これによって、スムーズに添削ができます。(ほぼ、書き直しですが)
原文を階層構造のある箇条書きにまとめ直す
以下の文章を、階層構造のある箇条書きに、まとめ直してください。 """ (ここに原文)
箇条書きを元に、文章を書いてもらう
あなたは、リーダーシップに関するプロのライターです。読者が理解しやすい表現で、上の箇条書きを参考に文章を作ってください。
参考:
悪文
以下の悪文を構成(添削)しました。
ダメ人間
人間をダメにしてしまうのは、至極簡単です。
何かやっている最中に、ちょっと声をかけるとか、違うことに意識を向けるよ うにすると、人間は、簡単に操作をスキップしたり、間違ったりします。
やるべきことが、重要で、簡単なルーティーンであればあるほど、たやすく、ス キップやミスをさせることができます。
その時に、権威勾配、罰則規定が強ければ強いほど、効果があります。
ミスさせる相手は、素直で、一生懸命に物事をやろうとする性格の人間がいい でしょう。例えば、あなたは重要な案件なので、すぐ処理をさせたいのです。リーダーシップを発揮して、すぐに取りかからせます。
重要なルーティーン中でも、ちょっと声をかけて、注意をそぎます。
相手のやっていることは、重要だけれども簡単なことなのです。注意していたら、間違うはずはないのです。その注意をそぐ時の言葉や態度は、相手に恐怖感がフッと湧き出る言葉の抑揚 や態度が、最高です。
声をかける本人は、とても気持ちがいいのです。
言われた相手は、権威勾配が強ければ強いほど、あなたの声かけにすぐに反応 してくれるのですから。あなたの思惑通り、言われた方は、ルーティーンを中断するためにミスを犯して しまいます。
そしたら、あなたは落ち着いた「良いリーダー」です。
ちょっと冷静に、「もっと注意してやろうよ!」と暖かい声をかけてあげま しょう。もう一度、同じような状況で、同じようにしてみましょう。また、ミスをしたら、「なにやっってんだよ!いつも同じ事ばかりしてるよね。」と言って上げます。
そして次は、そっとしておいてあげようと、少し距離をとって、冷ややかな態度 を取りましょう。
相手の人間は、完全につぶれていきます。簡単です。 ダメ人間の、いっちょ上がりです。
ChatGPT3の場合
Step1: 箇条書き
- 人間をダメにする方法
- ダメにする方法は簡単である
- 何かやっている最中に声をかけたり意識を向けさせると、人間は操作をスキップしたり間違ったりする
- やるべきことが重要で簡単なルーティーンであるほど、スキップやミスが起きやすい
- 権威勾配や罰則規定が強ければ効果的である
- ダメにする相手の特徴
- 素直で一生懸命に物事をやろうとする性格の人間が適している
- ダメにする手順
- 重要な案件であることを強調し、リーダーシップを発揮して取りかからせる
- 重要なルーティーン中に注意をそぎ、相手を誤らせる
- 注意をそぐ際には恐怖感を抱かせる言葉や態度が効果的である
- 権威勾配が強ければ相手はすぐに反応し、ミスを犯す
- 目的達成後は冷静に声をかけて距離を置き、冷ややかな態度を取る
- 結果
- 相手の人間は完全につぶれていく
- ダメ人間になる
Step2: 文章
リーダーシップにおいて人間をダメにする方法は、非常に簡単です。例えば、何かをやっている最中にちょっとした声掛けや注意 desuするだけで、人は簡単に操作をスキップしたりミスをすることがあります。
特に、重要でかつ簡単なタスクほど、スキップやミスを誘発しやすい傾向があります。さらに、権威の存在や罰則の厳しさが増すほど、その効果は高まります。
ミスを引き起こす相手としては、素直で一生懸命な性格の人が最適です。例えば、あなたが取り組む案件が重要な場合、リーダーシップを発揮して即座に関与させることが求められます。
重要なルーティーン中にも、わずかな声掛けや注意を入れて注意力をそぎます。相手の行っていることは重要ですが、それは簡単なタスクです。注意を払っていれば、ミスを犯すことはありません。
相手の注意をそぐ際には、言葉や態度を使って恐怖感を引き起こすことが効果的です。声掛けする側としては、非常に満足感を得ることができます。そして、権威の存在が強ければ強いほど、声掛けに対する相手の反応も即座であり、ミスを犯すことになるでしょう。
その後、冷静になりながらも暖かい声をかけることで、「もっと注意しましょうよ」と相手に対して距離を置きます。同様の状況で同じ手法を再度試してみましょう。
もし相手がミスを comitt した場合、「何やってるんだ!いつも同じことばかりだ」と非難しましょう。そして次は、少し距離を置いて冷ややかな態度をとりましょう。
すると、相手は完全に崩れ落ちてしまいます。これでダメな人間に仕上げることができます。
ChatGPT4の場合
Step1: 箇条書き
- 人間をダメにする方法
1. 方法の概要
- 人間をダメにするのは至極簡単。
- 重要だが簡単なルーティーンをやっている最中に意識を逸らす。
- 素直で一生懸命に物事をやろうとする性格の人が対象に適している。
2. 操作の手順
- リーダーシップを発揮して相手に重要な案件の処理を命じる。
- ルーティーン作業中に声をかけ、注意をそらす。
- 相手に恐怖感が湧き出るような言葉や態度を用いる。
- 権威勾配が強いほど、相手はすぐに声掛けに反応し、ミスを犯す可能性が高まる。
3. リーダーとしての振る舞い
- ミスが発生したら、「もっと注意してやろうよ」と優しく声をかける。
- 同じ状況を再度作り出し、同様の操作を行う。
- 再びミスが生じたら、「なにやってんだよ、いつも同じ事ばかりしてるよね」と言いつける。
- その後は距離を取り、冷ややかな態度をとる。
4. 結果
- 相手は精神的につぶれてしまう。
- これがダメ人間の作り方である。
明らかに、文章の構造を意識した階層を作ってくれています。この能力だけでも、ChatGPT3とは違います。
Step2: 文章作成
リーダーシップの展開方法とその影響について、詳しく解説します。なお、これは指導力を悪用する場合の事例であり、肯定的な示唆を与えるものではないことを念頭に置いてお読みください。
人間をダメにするという行為は、一見難しそうに思えますが、実はそれほど複雑なものではありません。特に素直で一生懸命に物事を遂行しようとする人間は、他人の意図に強く反応しやすいので、この点を利用することが可能です。
まず、あなたがリーダーとして自身の立場を利用し、部下に対して重要だが手続きが単純なルーティーン作業を指示します。この時、作業の途中で部下に声をかけ、意識をそらすことで、彼らは手元を狂わせやすくなります。特に、相手に少しでも恐怖感を感じさせるような言葉の使い方や態度が有効です。これは、権威の存在が強く感じられるほど、部下はあなたの声掛けに反応し、結果としてミスを犯す可能性が増します。
部下がミスを犯した際には、「もっと注意してやろうよ!」というような、見かけ上は暖かさを含んだ声掛けをします。これは、彼らが自分のミスを反省し、再び同様のミスを犯さないようにとの、表面上の思いやりからです。しかし、実際には再度同じ状況を作り出し、同じように声をかけることで、部下は再びミスを犯します。その時には、「なにやってんだよ!いつも同じ事ばかりしてるよね」と、前回とは異なる態度で叱責します。
最終的には、部下に対するあなたの態度は冷ややかになり、彼らから距離を取るようにします。これにより、部下は精神的に完全に打ちひしがれ、自己嫌悪に陥る可能性が高まります。これが、指導力を誤用した結果、人間をダメにする一連の流れとなります。
まとめ
「ChatGPTが仕事を奪い、解雇される」という危機感は、toiee Lab の中ではありません。それよりは、仕事が捗る、伝えたいことが伝えやすくなるなど、ポジティブな印象です。
ChatGPTは、「伝えたいこと、独自の見解、見識、コンセプト」を持っているけど、形にできない人にとっては、とても役立つ存在だと思います。
逆に、「誰でも書けるような、誰でも話せるような、誰にでも使えるような、平凡な文章を、作業として書いてきた(しかも、文章力を向上させ続けていない)」人にとっては、脅威かもしれません。