今日は、「テクノロジーと創造性」について、あれこれ議論したいと思います。その中で、ChatGPTというテクノロジーが「書くこと」の領域において、私たちの創造性を手助けしてくれることについて、一緒に考えていきましょう。
経済面が、全てではない(世界を見る視点は、もっと多様であるべき)
私たちは、ついつい、何でもかんでも「経済面」から解釈しがちです。例えば、「競争」「成果」「効率」「生産性」「最適化」などの用語を使って、あれこれ議論しがちです。
今話題の「ChatGPT」についても、同様です。
ChatGPTの論争は、大きく分けて2つあります。
恐怖 : 「仕事が奪われる」「激変が起こる」「取り残される」
欲 : 「一人勝ち」「貧富の差が大きくなる」
これらの議論は、歴史を振り返れば、いつも同じパターンを辿っています。
パソコン、インターネット、クラウド、ビッグデータ、IoTなど、新しいテクノロジーが登場する度に「恐怖を煽る人々が現れ、欲を掻き立てる人々が現れ」、議論が巻き起こります。
どちらの議論も、経済面という一側面を、全てのことのように表現しています。
テクノロジーは、我々の「創造的な営み」を豊かにしてくれてきた
テクノロジー(科学を活用した技術)は、以前は特別だったものを、一般の人でも使えるものに変えてきました。
例えば、筆記用具は科学技術の発展によって、安価になり、多くの人が手軽に使えるようになりました。その結果、文字を書いて楽しむ、手書きを書く、詩を書くなどが、普通の人の「楽しみ」に変わりました。
その後に登場した「デジタル技術」は、革命的なことを次々と成し遂げました。
例えば、デジタルカメラ、デジタル写真編集は、「アマチュア」でも参加できる表現の世界を与えてくれました。高価な感度の違うフィルムを多種類揃え、現像液や、その他の工程について、あれこれ技術を学ぶ必要性をなくしてくれました。
その結果、小学生でも、面白い世界を切り取り、加工し、プレゼンに使って「創造的な活動」を楽しめています。
同様に、動画編集、音楽編集もプロだけでなく、アマチュアも、子供も参加できるものに変えてくれました。
テクノロジーは、仕事にも、創造性を持ち込んでくれた
仕事面においても、「単純作業」の多くを、コンピューターが担ってくれました。
ワープロアプリは、面倒な文字装飾、レイアウト、印刷の安定、共有を簡単にしてくれました。人々は、もっと「中身」に注意を向けられるようになりました。
また、表計算アプリ(Excelなど)は、集計の労力を大幅に減らし、データの視覚化を簡単にしてくれました。そのおかげで、人間は「データが意味するもの」を考えることや、「洞察を得ること」に力を注げるようになりました。
Excelのどこに創造性が?と思うかもしれません。意味や洞察を得ることは、「アハ体験」が伴います。つまりは、新しい何かを「創造」していることに他なりません。
ChatGPTは、何をしてくれるのか?
ChatGPTは、今までとは違う側面を持つ「テクノロジー」です。使用できる範囲は、まだまだ開発、検討中です。
例えば、私たちが普段使うカーナビや、Siriなどの音声インターフェースは特定のコマンド、特定の順番を要求します。しかし、ChatGPTの力を借りれば、これらの操作はより自然に、より人間らしく行えるようになります。
私たちのtoiee Labでも、さまざまなことにChatGPTを使ってみました。
一番ワクワクしたのは「書くこと」に使うことでした。書くことはビジネスに直結するのですが、それ以上に私たちは「書くこと」そのものが楽しくなったのです。ChatGPTは、「書く」に伴う、大変なことを軽減してくれます。
その結果、「創造的な部分」に、もっと力を注ぐことができます。
乞うご期待ください
これから、「書く」ことにおいて、ChatGPTがどのように私たちを支援してくれるのかを紹介していきます。
ぜひお楽しみに。